鹿児島の星空3

                  天体写真の記録用ブログ

NGC2264(いっかくじゅう座)

お正月は月が大きかったので、少し遅くなりましたが、新年の初観測に行った時に撮りました。

いわゆるクリスマスツリー、コーンです。このフィルターだとフォックスファーはほとんど写りませんでした。

大好きな赤い星雲で、先週末、画像処理していたら、やり過ぎてちょっと下品になりました。

もう少しきれいな写真を撮りたいものです。

ツリー、コーン星雲付近

<データ>

2024.1.8 2時14分~
ZWO ASI294MC ProL-Ultimateフィルター
Gain=380
Exposure=4分×20枚(80分)
Temperature=-10.0度

QUATTRO 300P 直焦(レデューサー F3.44)
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市


<メモ>

・この辺りはあまり縁がなく、撮影した記憶がほとんどありません。フィルム時代に300mm望遠で撮ったような気がしますが、はっきりしません。

・このカットの時は、気温0.3度でしたが、夜半前の突風は止んでいて助かりました。

・もっと露出を掛けたかったのですが、月の出で終了でした。

・画像処理でべったり赤、よくないですがやめられません。

・光害カットフィルターに替えてもう一回撮ろうと思います。いつも天気の悪い2月に晴れればの話ですが。

紫金山第一彗星(62P)

しし座の星雲を撮った後の薄明までの余り時間で撮りました。

8センチ屈折で眼視もしました。恒星の横にいるのがそらし目でよくわかるという程度でしたが、試写してみると意外と写りがよくテンションが上がりました。

62P

<データ>

2024.1.14 5時38分~

SONYα7S天体改造LPR-Nフィルター
Exposure=30S×39枚(19.5分)

QUATTRO 300P 直焦(レデューサー F3.44)
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市


<メモ>

・薄明開始後も撮り続けたので、周辺減光がすごくて困りました。

人工衛星がよく通過してこれにも困りました。

・彗星の移動などを考えない単純なコンポなので、いい加減な写真です。

・撮影中、少し北東の風が吹いてきたので、ルーフをギリギリまで閉めたらほぼ完ぺきに防げました。(ガイドグラフは風をモニターしているようなものです。)

・それにしても2週連続で月の小さい週末に晴れたので非常に機嫌がいいです。

M1(おうし座)

11月、12月、週末にあまりに晴れないので、仕事が一段落した後、うまく休めたので平日に撮影に出かけました。

長時間露出を狙って南中前からテレスコープイーストでオーバーハングさせて(いわゆるイナバウワー状態で)撮影開始しましたが、これがまずかったようです。

どうも主鏡が動いたようで、ガイドグラフは完璧なのに星像が微妙に歪みはじめ、そのうち明らかに流れるようになり、南中が過ぎて望遠鏡がいつもの姿勢になるまで続きました。これで1時間以上の撮影を無駄にしました。

主鏡セルの側面からプラネジで押さえる改造をしてもいいのですが、締め具合が微妙なんですよね。当分はオーバーハングさせないように運用しようと思います。

肝心の撮影結果ですが、L-Ultimateフィルターを使ったので、今までとはずいぶんイメージの違う「かに星雲」になってしまいました。まあ、それを狙ったのですが。

かに星雲

<データ>

2023.12.12 23時55分~
ZWO ASI294MC ProL-Ultimateフィルター
Gain=380
Exposure=4分×39枚(156分)
Temperature=-10.0度

QUATTRO 300P 直焦(レデューサー F3.44)
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市


<メモ>

・もっと大きく写したいですね。焦点距離を延ばすか、センサーを小さくするかです。(今回は少しトリミングしました。)

・いろいろいじり過ぎて画像処理をやり過ぎました。家族からは血管の写真かと思ったとの感想が。

・ガイド面では、オフアキシスガイダーも検討課題ですが、接眼部に荷重がかかり過ぎな気がするし、フィルターによってはガイド星が見つからないかもと言う気もします。

・予想通りニュートン反射は手がかかります。しばらくは危ういですが今のまま運用してみます。

Xboxコントローラー

今更ですが、共同観測所のEQ6Pro赤道儀にゲーム用のXboxコントローラーをBluetoothで無線接続して赤道儀のコントローラーにしました。

Xboxと言われても、ゲームを全くしないのでチンプンカンプンでしたが、純正品を買って試してみたら簡単につながりました。

今までPC制御でしたので、ガイド用CMOS(と電源)がつながったPCを手に持ってカメラや望遠鏡をのぞいてアライメント調整などをしており、何とかならないかと思っていましたが、これで解決です。実に快適、相方から絶賛されました。

ちょっと格好が悪いですが、各キーの機能を調べてテプラを貼っておきました。真ん中、上のメインSWの白いXボタンがまぶしくて相方が応急でビニールテープを貼りましたが、まだまぶしいですね。まあ暗闇の中どこにあるかわかるのでいい面もあります。

ASIairもいいのでしょうが、QHYのCMOSや、キヤノンニコン以外のカメラを使っているので中途半端かなと思いました。

XBOX

昨夜、ほぼ満月の下、年忘れ星見と言うことで、相方+1と木星二重星の観望をしましたが、実に快適でした。

 

以下は自分用忘備録です。

昨夜は、最初、自動導入(SynScanPro)の精度がかなり悪かったので、調べてみると、アライメントのリセット(前回データのリセット)がされているか確認しないといけないようです。相方がPCを新しくしたら導入精度が悪くなってしまったと言っていましたので、以前のアライメントデータが残っていたのでしょう。(古いPCでも同じではないかとも思いますが、どういう時に保存されるのかよくわかりません。ソフトを閉じるときに聞いてくるような気もしますが。)

いずれにせよ、次回からは、アライメントメニューにある「リセット」をしてからアライメントをとること。

Sh2-274=PK205+14.1(ふたご座)

11月に撮影していたのですが、なかなか時間が取れずやっつけで画像処理しました。

いわゆる「メデューサネビュラ」です。

かなり以前に撮ったことがあるのですが、今回は淡い側の弧を写そうと長時間露出しました。

丁寧に画像処理していないので、いろいろ不満はありますが、フィルターのおかげか淡いところがなんとか出ましたので、一応目的達成です。

<データ>

2023.11.20 23時50分~
ZWO ASI294MC ProL-Ultimateフィルター
Gain=380
Exposure=4分×60枚(240分)
Temperature=-10.0度

QUATTRO 300P 直焦(レデューサー F3.44)
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市


<メモ>

・月没を待って(私としては)長時間露出をしました。

・露出を始めると、たまにガイドチェックをするだけでやることがなくて、双眼鏡でぼんやりと有名天体を眺めたり、下の休憩室でカップ麺を食べたり、ウトウトしたりしました。

・長時間露出をした画像は確かに画像処理がしやすくて、露出を延ばす価値があると思いました。

・30cm反射は図体がでかいので、やはり風の影響は受けやすいようです。ガイドが少し暴れるのは風が吹いた時です。

・今回は、ガイドミスはほとんど生じませんでしたが、突風が吹くとつらいかもしれません。

・今後は、1日1天体か2天体という感じでゆっくり撮影をしたいものですが、残念ながら年末年始は月が大きいですね。

・ちなみに、どこがメデューサなのか今回もわかりませんでした。

土星(2023-09-27)

今年の夏は星野写真(直焦)に力を入れていたので、惑星をしっかり撮っていませんでした。

9月も末になって、大好きな土星すら撮っていないことに気づき、慌てて撮りましたが、シーイングが悪く処理する気が起きませんでした。

が、11月に入ってこの先もよくならないと思い、仕方なく画像処理しました。

輪の部分に偽模様が出まくっているなど、残念な出来になってしまいましたが、輪の傾きの記録とします。

2023-09-27

日 時  2023-09-27 21:22.8 JST  

望遠鏡  Meade30cmSCT +2.5Xballow(合成F25)

カメラ  ASI290MC IR_blockingfilter + ADC

露出等  12.5ms  Gain390  3000frame×30%×15(10m)

Seeing     2/5   気温?℃

赤道儀     JP赤道儀(Al.Thiba2)

撮影地     自宅

 

<撮影メモ>

・傾きが浅くなり輪が細くなりましたね。

・色々試してみましたが、シーイングには勝てません。

・そういえば、木星も撮っていません。

・折角の自宅観測小屋が稼働率が低い。

PK104-29.1(ペガスス座)

これは難物だと思って、写るかどうかとりあえず試しました。

色、シェイプとも魅力的です。

無理な画像処理でボロボロですが、一応、写りました。

Jones1

<データ>

2023.10.16 23時24分~

SONYα7S天体改造(L-Ultimateフィルター
Exposure=30S×120枚(60分)

QUATTRO 300P 直焦(レデューサー F3.44)
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市


<メモ>

・フィルターのおかげか、思ったより簡単に写りました。

・35mmフルサイズでは視直径が小さすぎました。2倍くらいにクロップしました。

・後日、フォーサーズCMosで撮り直しです。

・ちゃんと写すためには外国の人のように10時間とか露出しないといけないのかもしれません。

でも結構グッと来たのでちゃんと写したいと思います。