鹿児島の星空3

                  天体写真の記録用ブログ

WR134付近の星雲(はくちょう座)

これも2年ほど前に撮影し、HDに眠っていたものです。

当時のメモを見ると、淡いのでとりあえず試写しなきゃということで、南にいる(台風になる前の)熱帯低気圧の影響で強風が吹く中、撮影したもののようです。

1時間ほど撮影したのち、風があまりに強くなりガイドがボロボロになったため、しばらく中断して少し風が収まってから更に1時間ほど撮影しました。

L-Ultimateフィルターのおかげか、半周とは言え写ったので、試写としては大成功でした。

ウォルフ・ライエ星134付近

<データ>

2024.11.2 20時43分~
ZWO ASI2600MC Pro(L-Ultimateフィルター)
Gain=200
Exposure=300秒×23枚(115分)
Temperature=-10.0度

QUATTRO 300P 直焦(レデューサー F3.44)
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市)


<メモ>

・0Ⅲを出す星雲は、L-Ultimateフィルターの効果が大きいような気がします。

・別の日に少しノーフィルターで試写もしましたが、全くダメでした。

・ダークのファイル形式を間違えて使えなかったので、ダークもなしで19枚スタックしました。

・最初、スタックがうまくいかず時間をロスして、1時間半くらいかけて画像処理。

・全周写すには何十時間と言う露出が必要な対象ですね。

・明確なガイドエラーはなかったものの、星がボテッとしています。

・不思議と台風が遠い時の方が風が強いことが割とあり、この日もそうでした。

・総露出時間が短いのと画像処理が下手で全体眠いですね。

・肝心のウォルフ・ライエ星134は、画面中央の縦にジグザク並ぶ星の2番目の一番明るい星のようです。

IC443(ふたご座)2

これも撮りっぱなしでHDに眠っていたものです。

1年10か月前のものです。まあ忙しかったのです。

やっと30分仕上げくらいの画像処理をしようという感じになってきました。

くらげは、画像処理技術が低いこともあり、なかなかきれいな仕上がりにならない。

今回も、45分くらいかけて細部を出そうとして汚い感じになりました。

狭いフィルターなしでどれくらい写るかも試してみないといけません。

くらげ

<データ>

2024.12.31 21時45分~

SONYα7S天体改造(L-Ultimateフィルター)
Exposure=30S×240枚(120分)

QUATTRO 300P 直焦(MPCC_MkⅢ F4)
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市)


<メモ>

・細部を出そうとすると、どうしても汚らしい感じになるのが宿題。

・次はフィルターなしで撮ってみよう。

・でも、ネットでいろいろ作例を探しても、ナローバンドのものばかり。解決にならないかも。

・超新星残骸なので淡いのも当然かな。

・このカットを撮り終えて、新年に入ったころの気温が△0.9℃、最低△2.1℃まで下がった。

・鹿児島としては、まあ寒い方ですが、北の方に比べると恵まれている。

・この頃は忙しくて体力的に厳しく、ほとんど休憩室のコタツでウトウトしていた。

・それもあり、ASIairを導入しようと思ったのはこの時です。

・例年だと、年越しの際はカップ麺のそばを食べるのですが、それも忘れていて、明け方に食べた。

・MPCCは中心が甘いとの評価がある。

・が、このカメラはピクセルサイズが大きいので、あまり気にならない。CMOSだとどうかな。

 

※ 10年前にノーマル機でとりあえず撮影していました。

https://losz2019.hatenablog.com/entry/63613737

M1(おうし座) その2

身辺が少し落ち着いてきて、久しぶりに画像処理PCを開けてみると、撮りっぱなしの画像がいくつも出てきました。

季節外れも多いけど、手早く処理してみようという気になり、かに星雲を処理しました。

以前も別のカメラで撮っていたのですが、カメラも処理も違うので全然違う地味な仕上がりになりました。(前回より焦点距離を伸ばし、カメラのチップは少し大きくなり、わずかに拡大率アップかな。)

画像処理も勉強しないといけないのですが、こういう時に焦ってもダメなことは経験済なので、ボチボチ行きます。

かに星雲

<データ>

2025.11.15 23時14分~
ZWO ASI2600MC Pro(L-Ultimateフィルター)
Gain=300
Exposure=300秒×36枚(180分)
Temperature=-10.0度

QUATTRO 300P 直焦(エクステンダーPH F5.6)
NJP赤道儀(OnStep+ASIAir)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市)


<メモ>

・1枚目を試写した時に、星像が角が生えたような状況になり、エクステンダーでは今まで経験したことのないトラブルで驚きました。

・フィルターや接続を確認するのですが、何も問題なし。どういうことや!とつぶやきながら鏡筒をのぞいてみると、フードの内側のフエルトに大きな蜘蛛がいました。

・鏡筒内の突起は星像に多大な影響を与えることは経験済なので、なーんだということで、蜘蛛には草むらに出て行ってもらいました。

・そういえば、ルーフを開けたときに壁を歩いていました。よりによって鏡筒に入り込むとは。

・撮影開始後、のんびりしていたら、観測所のすぐ近くでシカが鳴き始めました。まるで犬のように鳴いてびっくりしましたが、「うるさいよ」と声を掛けたら、そのうちいなくなりました。

・こちらはクマがいないので平和なものです。

・技術的には、L-UltimateフィルターだとAFが時間がかかったり、不安定になったりですが、いつもより明るい星でやれば許容範囲でしょうか。

・CAAも順調に作動していたし、壁に立てた遮光、防風板も完璧に機能していて、1枚もエラーなしで大満足でした。

・あとは、CMOSにつなぐ各種USBケーブルが長すぎたり、短すぎたりでしたが、これはその後、交換済です。

 

2年以上前に撮った画像はコチラ ↓ こっちの方がきれいかも?

https://losz2019.hatenablog.com/entry/2024/01/02/124205

プラネタリウム Starry Cafe

最近、上京の機会がそこそこあります。

先週は運よく用件があっという間に終わってしまい、最終便を取っていたため、時間にかなり余裕ができました。

望遠鏡販売店に行くと色々買ってしまうので、羽田空港第3ターミナルにあるプラネに行くことにしました。

このプラネは、ずいぶん以前から知っていたのですが、行く機会がありませんでした。一人で行くのは少し気が引けたのですが、折角なので立ち寄ってみました。

 

 

ターミナルの一番上の階、展望デッキのある階にあり、コーヒーのPRONTOの奥にあります。

 

目測で10m強のドームに直径1m足らずの投影機があるこじんまりとした施設でしたが、外の酷暑が嘘のような涼しく暗い快適な雰囲気。お昼前だったので、平日にしてはそこそこ客が入っており、ドームの円周に沿ってテーブルが配置されていました。

GOTO パンドラ

5分~20分のプログラムが4種類あり、そのうち3本が1時間で上映され、次の1時間で残り1本と、同じ番組の繰り返しで、各番組の合間がPRONTO注文タイムでした。

4種類全部見るためには、入った時刻にもよりますが、2時間弱必要です。

内容は、夏の星座案内と、南天の星空、海洋ものとファンタジーアニメで、前2つはほんの10分、5分でした。

昼食にパスタセットを頼み、上映中に暗がりで食べるつもりでしたが、投影される夏の星座や、南天の星空を夢中で見ていたら食べるどころではなく、パスタのチーズが固くなったのは失敗でした。

10m程度のドームの円周から見ているので、椅子はよくリクライニングしましたが、天頂から後ろは見ずらい上にかなり星座が歪みました。そのためか、日周運動ではなく、徐々に方向を入れ替える動きで投影がされ、最初は戸惑いました。

最近、拡大した写真ばかり撮っているので、夏の星座をゆっくり追って楽しみ、南天の星座はなじみのあるりゅうこつ座やケンタウルス座からスタートして、いろいろ確認しました。南天の番組は5分くらいだったので、全く物足りず、少し長居して2回見ました。(ちなみに、滞在時間制限なし!とのことでした。)

流石にファンタジーアニメ(一番長い番組)にはついていけなかったので、この間にウトウトして快適な時間を過ごし、満足して帰りました。

レトロな新兵器

ここ1年ほど、眼視へと興味が移っています。この症状は定期的に来ます。これまでも何回となく観望期?が来ているので、症状に素直に従うことにしています。

今年に入って、観測所の30cm反射での星雲星団、二重星の観望、自宅の30cmSCTでの二重星観望などをしました。全く個人的な感覚ですが、眼視では25cmと30cmの差は大きく、30cmになると見ごたえがグッと増す気がします。

と言うことは、40cmになるとさらに迫力が増すのではと思い、GOTOドブを物色していたのですが、某望遠鏡屋さんで大型双眼鏡の出物があり、衝動買いしてしまいました。

25×150MT

写真を撮り忘れていて、ルーフを閉める途中で気が付いて慌てて撮りました。

 

個人的な事情ですが、右目と左目の度数が大きく違うため、これまで双眼鏡はあまり使っていなかったのですが、右目の白内障の手術をして、右目の視力が劇的に改善して、左右が揃ってきたので、双眼鏡でよく見えるようになりました。今まではメガネ使用でちょっと没入できなかったのですが、裸眼で覗いてピントがきっちり合い、視野周辺まで見渡せて気分がいいです。

3月の新月期に写真撮影に観測所に行った際に、明け方、夏の星座が昇ってきたので、1時間弱ですが南天を流してみました。

その時の個人的な感想を記録する意味で、メモします。全く主観的なものなので、自分用の記録です。

 

・像質は、よく見える(よく出来た)昔のアクロマートの見え味。子供の頃に見た五藤の15cmF15屈折を思い出すようなテイスト。フローライト、EDのキリキリとした、かっちりとした見え方とは明らかに違うが、十分シャープで目に優しいと言う感じ。

・昼間の風景では青の収差が見えてがっかり。

・よく見ると、夜も最周辺は収差を感じるが、真ん中を中心に見ているせいか、私は気にならない。

・特筆すべきは、球状星団のポップアップ感。立体と言うか、背景から浮き上がって見える。倍率が低いので、粒々が見えるものと、どちらかと言うと星雲状のものがあるが、いずれもよい。(立体視という言葉があるが、このことかはわからない。)

・散開星団もそうかと期待して、いろいろ見たが、これは浮き上がらない。ただ微光だが、やや大きな散開星団はグッと見ごたえが増す。口径のおかげか。

・あと、微光天体の検知能力が高い。有名天体を探して流していても、その途中で小さな星雲星団の存在にすぐ気が付く。

・正立で星図と比べやすく、強力なファインダーやプレートソルブ電子ファインダーはいらないかも。この辺りは、しばらく使い込んでみないとわからない。

・正立だと、写真とシンプルに比べられる。(H12付近で実感した。)

・接眼レンズが曇りやすく、対物側に加え、こちらにもヒーターを巻いた。Amazonでsvbonyが安かった。12V仕様を選んだので、発熱量も十分。

・狭い観測室内をゴロゴロと動かすため、ピラーの下部の三本足に大型キャスターを付けた。取付がM20ネジとなっていて、地元のホームセンターにはなくて、結局これもAmazonで購入した。

・双眼鏡本体が18.5kgあるので、架台に載せる時は、ちょっとコツがいる。若い時なら両手で高く差し上げるように力ずくで載せていたが、さすがに大人げないので、どう楽して載せるか色々試してみた。

・その結果、うまく言えないが、プロレス技のカナディアンバックブリーカーの態勢で双眼鏡を担ぎ、コーナーポストに相手の肩甲骨の真ん中を載せる要領で架台に載せると安全で楽との結論になった。

・あるいは、オクラホマスタンピードの態勢から相手を水平に起こし、コーナーポストにみぞおちを載せる要領で架台に載せてもいい。こちらの方が双眼鏡を抱きかかえる感じなのでより安全だが、水平に起こす際にバランスをうまくとるのが難しい感じがした。

・何を言っているのか、意味が分からないと思いますが、自分用のメモです。

・明け方45分間に見たさそり座、いて座辺りの有名天体は以下のとおり。

 <2026-03-19/20 4:30~5:15?>

  NGC6242、H12、NGC6268、NGC6231、M7、M6、M22、M28、M8、M20、M21、M17、M24、M16、NGC6625、M4

・明け方だったので、世の中にはこんなに人工衛星が飛んでいるのか!というくらい視野を横切る。特に、0~マイナス1等くらいのやや緑がかった衛星が視野に入ってきた時はびっくりした。

・金曜日の夜だったので、仕事から帰ってからバタバタと出かけたせいもあり、明け方にわずかな時間だったが、夢中で観望していたら疲れた。眼視は撮影よりも体力が必要です。(撮影なら休憩室に降りて、こたつでipadを時々眺めているだけなので、疲れないのですが。)

IC410(ぎょしゃ座)

そこそこ撮影には行っているが、画像処理までする暇がなくて、活動停滞中です。

もう少しで、いろいろ片付くのですが、それまで待てないので、30分仕上げのIC410中心部?です。

中央上部の右やや上がSimeiz129、その左やや下がSimeiz130で、私はなじみがありませんが、最近は「おたまじゃくし(Tadpole)」と言うようです。それ以外に暗黒帯も魅力的です。

全面、真っ赤で芸がありませんが、そのうち学習します。

Sh2-236(S129、S130)

<データ>

2026.01.16 23時15分~
ZWO ASI2600MC Pro(L-Ultimateフィルター)
Gain=300
Exposure=300秒×24枚(120分)
Temperature=-10.0度

QUATTRO 300P 直焦(エクステンダーPH F5.6)
NJP赤道儀(OnStep+ASIAir)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市)


<メモ>

・金曜日の夜でしたが、相方からお誘いがあり、少し遅れていきました。

・ここ3、4回は同じ組み合わせで撮っているので準備、撮影はスムーズでした。

・天気は完璧で、風も弱く、気温もそう下がらず、快適でした。

・最初は夜露が降っていましたが、高気圧が通過中でどんどん乾燥してきて途中からはカラカラでした。

・最近、撮影計画を立てず観測所についてから考える体たらくなので、メジャーな対象になりました。

・やはり焦点距離が長い方が趣味に合います。もっと拡大してもいいかな。

・Simeizと言えば、昔々S147と言っていたSh2-240を最初知った時の驚きを思い出しました。またいろいろ調べてみなくては。

・前回から導入したCAAもすんなり機能しています。あとはAFの精度を検証する必要がありそうですが、まあ追々と言うことで。

NGC281(カシオペア座)

土曜日の夜、月没は遅く、夜半から曇り気味の予報でしたが、相方が赤道儀の調整をするとのことで、私も行きました。

前回、6月に行った時には、忘れ物をしてしまい、急遽、昔のシステムで動かしたらトラブル続きでひどい目にあったので、新システムのルーティンを再確認しようという気で出かけました。

最近、また人生の節目みたいなのが訪れて、忙しくなってしまい、画像処理どころではないので、撮影もライブスタックでお気楽モードでいくことにしました。

3カット撮りましたが、月が沈んでからは、NGC281を拡大して撮りました。ちょっとはみ出てしまい残念ですが、暗黒帯が魅力的です。

新燃岳の噴火が続いているので、降灰が心配ですが、風向き的には晴れた日は大丈夫です。桜島と違い、粒子の細かい灰なので、ルーフを開けている時に来たら相当困ります。

NGC281(パックマン)

<データ>

2025.08.03 01時03分~
ZWO ASI2600MC Pro(L-Ultimateフィルター)
Gain=300
Exposure=1分×115枚(115分)ライブスタック
Temperature=-10.0度

QUATTRO 300P 直焦(エクステンダーPH F5.6)
NJP赤道儀(OnStep+ASIAir)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市)


<メモ>

・予報が外れて夜半過ぎても晴れていましたが、風が吹いたり止んだりして、時折雲が出たので、空とガイド状況を見つつ、完全に曇った3時半まで時々中断しながらの撮影でした。

・今回はオートフォーカスに少し手間取りましたが、全体的にはスムーズでした。

・前回は電源をつないでもASI2600MC Proの電源ランプが点灯せず青くなりましたが、販売店によると、USBもつながないと通電しない仕様になっている(途中から変更された)とのことで、故障ではありませんでした。よかったー。

・流れ星も水がめ群でしょうか、よく流れていました。

・気温は24℃くらいまでしか下がりませんでしたが、快適でした。

・例によって鹿が観測所のすぐ横の林までやってきました。

・今回は、ダークすら撮らなかったので、バックがひどい状況ですが、15分くらいの画像処理で適当にやりました。

・身辺が落ち着いてきたら、腰を据えてやろうと思っているので、この夜はその前のポテンシャル確認です。

・やっぱり観測所での撮影は楽しい。相方の自動導入精度不良も解消して大満足の夜でした。