譲っていただいた共同観測所の防湿庫には、アイピースが20本ほどありましたが、ビクセンのLVなど古いものだったので、これを地道に売り払い、これを原資に新しいアイピースを2本購入しました。
相方と相談した結果、手堅いものより尖ったものがいいだろうということで、賞月観星 の100度アイピースにしました。
昨日は、土曜日としては半年ぶりに晴れましたので、早く出かけて、撮影前に15.5cm屈折で薄明終了前から月と木星を眺めてみました。
結論から言うと、見かけ視野100度は広すぎる感じでした。正直に言うと、視野の端の方は覗き込まないと見えませんので、75度くらいあれば十分かなと思いました。
が、一方で、ラフに合わせても軽く視野に入ってくるので、特に自動導入ではない場合や長焦点望遠鏡の場合は、これはこれで便利だと思いました。
比較する手持ちアイピースがあまりないのですが、肝心の見え味は古いペンタのXL(7mm、14mm)とほぼ同等で、TVの古いPL(8mm、15mm)よりはカリカリ具合がないかなあと言う感じでした。
何べんもとっかえひっかえして眺めましたが、見る目がないのか、あまり有意な差はないような気がしました。月の海のしわの見え味も同等でした。これで100度、この価格ならOKです。
意地悪く言うと、月を見ると視野の端では紫の収差が見えます。でもそんなところは見ないでしょう。
あと、月も木星もまぶしいので、迷光処理というかフレアーの出具合がXLやPLに劣るかなと感じました。
大きな赤道儀ならあまり気にならないでしょうが、やはり巨大で重いので鏡筒バランスは崩れます。
これを比較しても仕方がないのですが、こんな感じです。
性能に満足したので、共同観測所に常備して使う事にしました。