天文雑誌は毎月購入していますが、ここ10年くらいはパラパラ見るだけで昔のように熟読していません。
それでも、暇なときに1年分くらい眺めることがあって、時々、役に立ったとか、やってみようという記事があります。
で、この3連休に入っていた仕事がキャンセルになって時間があったので、2021年の雑誌を眺めていました。
その中で、やってみようと思ったのが、星雲星団観望用屈折でした。77mm屈折に40mmアイピースをつけて実視野5°でバーナードループなどを観望という記事でした。
早速、真似をすることにして、手持ちのミザールのFA80(8センチF7.5屈折)にペンタックスのXL40をつけて15倍、実視野4.3°としました。
記事では正立ミラーまで自作されていましたが、とてもそこまでできないので、2インチの天頂ミラーとしました。
このミザールの屈折は、15年以上前に手に入れてメンテナンスをしてもらって、大切に使ってきたのですが、最近稼働率が低くなっていました。
フローライトで、二重星観望を見るとジフラクションリングがきれいに見えることが多く、ものすごく見え味はいいのですが、接眼部は古く2インチアイピースが使えないのが欠点でした。
それで、安い2インチ接眼部を購入して換装しようとしたのですが、鏡筒がわずかに長く、ピントがあと1センチ内側だということで、しばらく放置していました。
大切な望遠鏡なので、鏡筒を切るのも嫌だなあと思っていましたが、最近の稼働率を考えて、思い切りました。
丁度、大きな散開星団を眺める双眼鏡的な視野が欲しいと思って、1.25インチの広角アイピースを物色していましたが、どうもピッタリくるものがないところでした。
相変わらず加工が下手で、切り口ギザギザ、しかも採寸ミスで穴あけ位置を間違ってボロボロですが、雲が流れる中、月を眺めてみた結果、XL5.2mmで見ても大丈夫でほっとしました。
リゲルも見てみました。シーイングが悪くよくわかりませんでしたが、暗い星ではカッチリと見えましたので、大丈夫でしょう。
接眼部は、失礼ながら聞いたこともないメーカーの安いものにしましたが、台湾製のもので結構しっかりしていて、これで十分です。
カサイの望遠鏡に標準でついてくるものと同じ感じでした。
冬の散開星団はもう時期が過ぎつつありますが、夏もあるので、この望遠鏡で、撮影の合間に散開星団観望をしようと思います。(さすがに7×50双眼鏡での観望も見尽くしたので。)