最近はまっている惑星状星雲の撮影用に新兵器を購入しました。
GS200CCです。純カセです。在庫があり、すぐ届きました。
ともかく軽いですね、5Kgウェイトひとつでバランス取れます。
ただ接眼部側が著しく重くなるので、前後バランスがとりにくい。
先週、とりあえず自宅でいろいろ眺めてみました。
203mmF12で2,436mmなので思いのほか倍率が高くなります。
いつもほとんど使わないXL40でも61倍(約1度)。
二重星に多用しているXL10.5だと232倍。
早速、さそり座の二重星をいくつかと、M6,M7とM4ほか球状星団をいくつか眺めてみました。あとシーイングはひどいものでしたが、月、木星も見ました。
ファーストライトでは、リゲルで焦点内外像を確認しましたが、素人目にはよく光軸が合っているように思いました。スパイダーの近くに伴星もよく見えました。
見え味は、ザックリ言うとよくできたニュートン反射と同じテイストです。
20年ほど前まで使っていたMT160の光量が増した感じです。
いつも使うアポ屈折と比べると、口径が203mmと155mmなので、
大差ないと思っていましたが、光量差1.7倍は意外と大きいですね。
月がまぶしいまぶしい。買ったものの全く使っていなかったムーングラスを初めて使いました。(これは快適でした。)
いつもの15.5Cm屈折と比べると、色は寒色系であっさり目。
ただ、このアポ屈折は色がこってり乗るので当たり前でしょう。
あと自宅の明るい空でも散開星団を高倍率で見ると見栄えがすることに気が付きました。これは意外でした。球状星団は予想通り高倍率でいい感じ。
二重星は、必要以上に高倍率になる感じですが、高倍率の良さも実感。
アポ屈折との口径差も感じますね。暗い伴星が見やすい。これは使えます。
月はよく見えますが、これはアポ屈折のコントラストのついた像の方が好みでした。好シーイングの時にどうなるかですね。
木星は色が薄い、コントラスト低め、ニュートン反射と同じ見え味です。これも好条件の時どうなるかですね。あと、写真の時どうなるか楽しみです。
気になった点は、前述のとおり前後のバランスがとりにくい点のほか、
ボディが鉄製で、しかもつるつるした塗装のせいか、冷えすぎる気がした点です。温度順応を30分ほどすると星像が安定しましたが、その後また悪くなりました。
確信は持てませんが、つるつる塗装は冷えやすいのでしょうか。(あくまでボディを触った感触ですが、)これまで使ってきた25Cm反射鏡筒(ざらざら塗装)より冷えすぎている気がしました。
遮熱塗料を塗るか、今、はやり?の金ぴかシートを張るかのどちらかを試してみたいと思います。
接眼部は純正のものですが、調整限度を超えると空回りするなど結構癖があります。まあ慣れればどうということもないでしょう。
性能とは関係ありませんが、筒先の蓋がプラスチックのおさまりの悪いものでなんだかなあという感じです。しかし、この価格では何も文句が言えません。
撮影用に買いましたが、眼視にも十分使えそうです。
自宅観測所の赤道儀に載せたままにして「ちょい見」にも活用します。
まだ写真性能は確認できていませんが、現時点ですでに、この価格でこの性能なら大満足です。
後は肝心の星野の試写ですね。ガイドをどうするかなあ。