年末年始は、2晩晴れました。
新機材のカメラ(だが旧製品)を投入して夢中で撮りました。
ファーストライトは、モンキーにしました。
<データ>
2021.12.31 21時49分~
SONY α7S天体改造(NB1フィルター)
Exposure=30秒×45枚(22.5分)
ダークあり
15.5CmF7屈折 直焦(レデューサーF5.2)
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)
共同観測所(霧島市)
新機材は、ソニーのα7Sを天体改造したものです。
一緒に写っているのは、ペンタ67→EOS、EOS→sonyEの変換アダプタ―2段重ねです。
5年以上前のカメラですが、以下の3点から導入に至りました。
1 ラージフォーマットであること。(と言っても35mm版ですが)
今のメイン機材(CMOS)がフォーサーズなので、およそ焦点距離が半分になったことになります。(もちろん現在の機材も対象により使います。)これによりこれまで写角に入りきらなかった有名天体の多くが撮れるようになります。
2 ピクセルサイズが8μなので、Fの暗い(エアリーディスクの大きい)機材に使えそうであること。
これは、Fの暗い長焦点の鏡筒で春の銀河を撮って試してみます。
あと、ガイドの許容量が大きくなる気がしますが、現状、ガイドに問題ないので関係ないかな。
3 高感度であり、時短が図れること。
これは2とも関連しますが、ISO12800で30秒露出が基本なので少々枚数を撮っても効率的です。また、Fが暗くても枚数を撮れば大丈夫ではないかと考えました。
欠点は、1カットに要する時間が短く、これまでより撮影が忙しくなることかな。
心配していたバッテリーは3個で、充電しながら使いまわして2晩とも大丈夫でした。
でも、ダミーバッテリー+モバイルバッテリー(またはACアダプター)を探そうと思います。
<撮影メモ>
・NB1フィルターを入れたので、バックも真っ赤ですがモニターにくっきりモンキーが浮かび上がり、テンションが上がりました。
・2晩目はホワイトバランスを合わせたら、真っ赤にはならず自然な感じに近づきました。(画像処理すれば同じなんですが。)
・これだけ浮かび上がれば、これで電子観望もいいかもと思いますが、しばらくは撮影優先ですね。
・NB1を入れると(全面O3以外は)青い(緑の?)星雲が良く写らないので、明るい対象はフィルターなしでもいいかもしれません。
・フラットも準備したんですが、うまく機能せず、ダークのみのほうがうまくいきました。これはしばらく研究してみます。
・最近の私の画像処理は、赤だけ持ち上げてのっぺりなることが反省点です。これもいろいろ試す必要があります。
・鏡筒とカメラが複数あると、やることが多くて困りますが、うれしい悲鳴です。