SkyWatcher のQUATTRO 300Pを衝動買いしてしまったので、お盆休みにセッティングしました。
誰でも思いつくことですが、「QUATTRO 150Pの×0.86レデューサー」を使おうと思い買いました。30cmF4×RD0.86=1032mm(F3.44)と魅力的なスペックになります。
全く個人的な経験則ですが、焦点距離1200mmを超えると大気の揺らぎの影響を強く受けるような気がします。
手持ちの15.5cm屈折がF7で1085mmだとフォーサーズでも影響がないが、25cmF5NT反射で1250mmだとダメなことが多いような気がします。
したがって、30cmF4(1200mm)だと微妙ですが、レデューサー使用で1032mmならシーイングの影響については大丈夫と踏んでいました。
あと、一般的な心配事としては、
1 おそらくやわな鏡筒なのでガイド鏡ではだめで、鏡筒強化かオフアキシスガイダーが必要かもということと、
2 光学系がそもそもシャープに写る精度があるのか、
ということでした。
2点目は、NET上にある画像を見る限り大丈夫そうでしたので、1点目がダメなら、主鏡セルを加工して鏡を固定するネジを設けるとともに、オフアキガイダーを買う前提で購入しました。
お盆前の土日に何回かに分けて、鏡筒に手を入れました。
1 主鏡カバー(爪隠し)とシースルーセルの光漏れカバー
→ 主鏡は実質290mmになりました。
2 鏡筒の断熱シート貼り(金色のサバイバルシート)
→ 鏡筒が鉄製で黒だったので良く冷えそうということで貼りました。
3 フード(銀マット+黒フエルト)
→ 急場しのぎですが、しばらくはこのままでしょう。
4 トッププレート(鏡筒バンドのプレートをt=12mmのアルミ板で作成)
→ たまたまピッタリのサイズ(10cm×40cm)のアルミ板がAmazonで見つかった
ので購入し、手作業で穴あけ、面トリ(やすりかけ)をしました。
5 ガイド鏡
→ 結局、今まで通り6cmF8ED屈折+0.5倍レデューサーになりました。(後述)
今後、手を入れるとすれば、
6 ピント合わせにEAFが必要か?
7 カメラによってバランス(赤緯方向)が崩れるので、可動式のウェイトを考えるか?
というあたりです。
全く余談ですが、最近、ガイド鏡が皆さん小さくなっていることと、赤道儀の積載重量の関係で少しでも軽い方がいいかなと思いいろいろ試してみました。
まず、タイムセールスだったので、赤い3cmガイド鏡を買って付けてみましたが、ガイド精度は問題ないものの、あまりの星像の悪さに辟易してやめました。これなら私が5cm双眼鏡のレンズで自作したガイド鏡の方がましです。
あと、大昔のTS40H用の4cmガイド鏡(F6?)も使ってみましたが、赤いのよりはましですが、TSと言えどもアクロマートじゃダメとの結論です。
QUATTRO 300P鏡筒は、やわな分軽いので、NJPの積載重量の範囲内に軽く収まり、軽いガイド鏡にする必要もありませんでした。
やはり私は年代的に、ガイド鏡もEDかフローライト派です。
ここまで準備をして、お盆にガイドと星像をテストしました。
光軸調整がまだ万全とは言えませんが、とにかく早く星像を見たくてフォーサーズで試写しました。
<データ>
2023.08.14 23時50分~
ZWO ASI294MC Pro(ノーフィルター)
Gain=120
Exposure=4分×30枚(120分)
Temperature=-10.0度
Darkあり
QUATTRO 300P 直焦(レデューサー F3.44)
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)
牧園共同観測所(霧島市)
<メモ>
・痛恨のミスはノーフィルターです。光害カットを入れていると完全に勘違いしていました。3夜連続は初歩的ミスを招きました。年齢かもしれません。
・なので、画像処理で少しごまかしていますが、星像の素性はいい感じでほっとしました。
・一安心ですが、今回はフォーサーズなので次回は35mmフルまで試したいと思います。
・月も天気も悪いので次の機会を待ちます。
・ちなみにガイドですが、4分30枚撮りましたが、1枚も問題ありませんでした。トッププレートを入れて鏡筒をぎゅうぎゅうに固定したのが良かったのでしょうか。
・鏡筒強化のため、接眼部あたりに鏡筒バンドを1本入れるかなあと思っていましたが、しばらく様子を見ます。(でも、赤緯バランス調整にも使えるかなとも思っています。)
・ピント合わせはトライバーティノフで特に問題なく、接眼部もスムーズで合わせやすいと思いました。
・あとは光軸修正を追い込みたいと思います。
・最近試写ばかりですので、この秋から少しは腰を据えて撮影できるといいのですが。