ようやく仕事もピークを過ぎたので、先週の土日に星見の時間が取れた。
それで最近、はやっている(?)電子観望をやってみた。
しかし、系外銀河(小宇宙)は私の望遠鏡(の口径)ではまったく歯が立たない。
よく見えないのではなく、まったく見えないか、何かいるという程度しか
見えないのだ。
ガイドブックには魅力的なスケッチが載っている。
これで、すごく期待して見始めたのだが、15.5センチ屈折や25センチニュートンではまったくだめ。
まあスケッチに使われた望遠鏡は20インチ(50cm)とか17.5インチ(43cm)とか
なので、当たり前かもしれないが、それにしても落差が激しすぎる。
それで、電子観望ではどうかと考えたのです。
ずいぶん以前からElectronic Assisted Astronomy(EAA)と言って、
冷却CCDで観望する記事をどこかのHPかなにかを見た記憶があるし、
そのまた昔は、イメージインテンシファイアで見る試みがあった。(緑色のやつですね。)
早速、惑星用のASI224MCを15.5センチ屈折にフリップミラーを介して取り付け、
南中前後の銀河に向けてみた。
結論から言うと、ガイドブックのスケッチみたいに見えます。すばらしい。
夜半過ぎから朝まで、LeoからVir辺りの銀河など26天体を電子観望しました。
電子観望の際、ライブスタックすると静止画が残せるが、案外スタック精度の安定性が
低かったので、aviで撮って、後でスタックすることにした。
スタックしてみると、クオリティは低いが、スケッチ風になって結構気に入った。丁度モニターで見た感じに近い。
以下、しし座分9天体を載っけておこう。
M66(露出2秒×20) すべてGain=500
M65(2秒×20)
NGC3628(2秒×20)
NGC3640(2秒×20)
NGC3646(4秒×20)
NGC3655(4秒×20)
NGC3666(4秒×20)
NGC3681(4秒×20)
NGC3684(4秒×20)
やはりノイズは多いし、クオリティは低いなあ。
もう少し枚数増やしてもよいが、観望数が減ってしまうので、これくらいでいいか。
NGC3646なんかは魅力的なので、ちゃんと写真を撮ってもいいかもしれない。
確認用に手持ちの写真集と比べてみた。(茶色の付箋紙がNGC3646)
20年位前にいつか使うだろうと買ったものだが、初めて役に立ったかもしれない。
それにしても眼視では話にならないNGC天体を次々確認できて楽しかった。
小さなチップなのに、自動導入で入ってくるので本当に楽だ。
(ただし、同期はこまめにとった。)
しばらくこれでいろいろ眺めてみよう。