鹿児島の星空3

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E-ZEUSⅡの導入

それなりに忙しく、月いちゴルフならぬ、月いち更新となっています。(笑)

アストロスケールが壊れてから宿題となっていたNJP赤道儀の自動導入ですが、
いろいろ迷った挙句、E-ZEUSⅡを導入しました。


一応、検討経過は以下のとおり。

1 第一候補は、「E-ZEUSⅡ

・10年位前にスタートしたE-ZEUS、少々、古臭いなあと思っていたが、2年ほど前にバージョンアップされ、Ⅱとなっていることを知った。

・HPを読んでみると、結構ブラッシュアップされており、機械・パソコンに詳しくない私でも容易に導入できそうで、機能も私の使用目的には十分と思われた。

・ソフトも、ASCOM対応のフリーソフトが提供(立派な人がいるもんだ。)されていて心配ない。

・身近にE-ZEUSを使っておられる詳しい方がいるので、これが一番大きな要素かな。


2 第2候補は、NS企画の「NS-5000

・こちらも結構老舗で、ベルトドライブ仕様やBluetooth対応など、心惹かれるものがあった。(まったく関係ないが、若いころ乗っていたバイクもベルトドライブだった。)

・価格も安く、一時はこれに決めていたのだけど、HPを読んでいて、やっぱりこれは少々、機材やPC・ソフトに詳しい人向けかなあという気がしてきた。


3 第3候補は、K-ASTECの「MTS-3」を使った自動導入改造

・こちらもHPを見ると、実績十分のようで安心だが、注文が多いせいか納期がいつになることやらという感じ。

・そもそも私が見たときは、受注そのものがされていなかった。

・あと、私にはちょっと高いかなあという気がした。


4 第4候補は、CELESTRONのCGX赤道儀

・自動導入改造にはそれなりの費用がかかるので、それなら新しい自動導入赤道儀でいいのではとも思った。

・CELESTRONの赤道儀なので、失礼ながら精度は期待できないが、ベルトドライブに惹かれたし、自動導入にせよオートガイドにせよ、制御側で何とでもなる面はあるのかなあとも思った。

・で、HPを集中的に読んでみた。ほとんど英語のHPだったが、翻訳ソフトのへんてこな訳を笑いながら読んだ。

・たぶん半分くらいしか理解していないと思うが、赤道儀そのものにそこそこ不具合もあり、特に気になったのは、赤道儀の基本的な組み上げにミスがあるとかいう記事。

・この点は、国内の代理店から買えば、何かあってもまあ何とかなるとも思ったが、すっかり気分が萎えてしまった。



ということで、E-ZEUSⅡを8月中旬に発注して、11月に入ってすぐ納品となりました。

最初は納期2週間ということでしたが、2ヵ月半かかりました。
でも、こちらも仕事が忙しく、身動きが取れなかったので丁度よかった感じです。


忙しいので、週末に2回に分けて取り付けて、テストしました。

両軸にモーターを取り付けた写真。↓
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以下は自分の記録用として、取り付けの様子の写真です。

1 まず、全部品。
 あまり迷いようもないパッケージで、家電みたいだ。
 マニュアルも充実していて、わかりやすい。
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2 E-ZEUSⅡの内部。
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3 両モーター。
 これを自分で取り付けるだけ。ちゃんとグリースも塗ってある。
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4 まず赤緯モーターを取り外した。
 ウォーム軸を指で回してみるが、滑らかだ。
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5 赤経モーター取り外し。
 こちらは赤緯に比べると少し重いが、指で回る。
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6 RAモーターの取り付け
 噛み合わせを緩めにすることに気を使った。
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7 DECモーター取り付け
 こちらも平行に気をつけながら慎重に。クランプの干渉も大丈夫そうだ。
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8 PC、ソフトにつないでテスト。
 何もかもまだ床に置きっぱなし。
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・まずコントローラーで高速回転。
・初期のハイブリッド車のようなモーター音。静かだが、無音ではない。
・でもいい感じだ。スムーズに回る。

・次にソフトをインストールして、配線してテスト。
・どういう訳か、デバイスドライバーのインストールがうまくいかず、1時間ほど無駄にしたが、一応つながった。(結局、添付CDのソフトを使った。)
・こういうとき、パソコンに詳しくないので苦労する。
・しかし、マニュアルは親切でよくできていると思った。

・晴れていないので、架空のセッティングでいろいろ仮想導入。
・今のところRAが約300倍速、Decが約500倍速だ。
・300倍では少し遅く感じる。また調整しよう。
・個人的にはスローダウンの機能がすばらしいと感じた。

・とりあえずソフトはSUPERSTARⅤ、子午線越えの問題も洗練されている。
・あとは自分の使用目的(眼視、写真)に応じてどう使うかだな。

・今日はここまで。晴れたら導入精度のテストだ。