鹿児島の星空3

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ニュートン反射の筒内気流対策(その2)

ニュートン反射の筒内気流対策(私的なまとめ) その2


4 ファンと温度計


 「ケースファン」


   → PCに疎いので全く知らなかったが、CPUなどを冷やすためのファンは安物から
    高級品?まで揃っていて、ファンだけでなくヒートシンクまでついた(冷却カメラ
    ならぬ)CPUクーラーまであることに驚いた。この世界もすごいマニアがいるんだ。


   ・サイズ:いろいろあるが、大きいファンの低速回転の方が振動が少ないとは限らない。低周波の振動が起きる場合もある。


   ・品 質:ベアリングを使用したものがよいが、サイレント(静音)仕様が必ずしも振動が少ないとは限らない。


        (安物は数百円からあるが、)高級品(→といってもAMAZONで見る限り数千円)がいいとも限らない。


          → サイズともども、結局、試すしかないということ。


   ・回転数:回転数のコントロールは重要。2スピードファンもある。


        → ファンの効果と振動防止の両方のコントロールに重要ということか。


   ・取 付:振動防止の工夫が必要。
        減衰ラバー、ゴムバンドなど。
        無邪気に取り付けてもOKのことも。



   ・主鏡の裏面と外部(外気温)の両方の差をモニターする。


   ・(最近は)安くで手に入るので、是非つけるべき。


 
5 その他の要素


  → ファンを取り付ける今回の工作には直接関係ないが、一応メモ。


  「主鏡の材質、セル


   ・「A対策」に薄い鏡、パイレックスハニカムミラーが有効。


→ 特にハニカムミラーの効果が力説されている。


   ・したがって、シンミラ―をサポートするセルの工夫は意味がある。


   ・オープンセルは効果あり。逆に貼りつけられた主鏡は、クールダウン時間がさらに長くなる。


 「鏡筒


   ・「B対策」として、主鏡より2インチ(5センチ)大きな(太い)鏡筒を使うべき。


    → 鏡筒内壁に溜まった、あるいは流れる暖かい空気、冷たい空気が光路上になければ、影響が少ないということ。ここに「B対策」が出てきた。


    ・トラス構造の鏡筒の場合は、人間の熱が光路に入り込むので、
     覆いをつけるべき。また、人間は(鏡筒の)風下にいるべき。


    → トラス構造は筒内気流対策にいいと思っていたんだけど正反対の記述だ。


   ・鏡筒のセル側にある窓(ドア)は、(開けておくと)冷えるまでは効果があるが、冷えた後は外気が入り込み悪影響がある場合も。


    → 大昔の反射望遠鏡についていた主鏡掃除用の四角いドアのことと思われる。トラス構造と同じで、人間の影響を嫌っているのか、それとも外気が鏡筒内に入り込むことを嫌っているのか、はかりかねる。


    → ずいぶん以前の天文雑誌で、月面写真のプロの方が、この掃除用の四角いドアを開けて扇風機で風を送っている写真を見たことがある。今にして思えば、あれは冷やしていた(C対策だった)のだろうか、それともA対策で撮影中も扇風機を回していたのだろうか。



 「その他の望遠鏡部品


   ・鏡筒以外の質量物も(熱源となり)暖かい空気を光路に入れる可能性があるので、気をつける。バッテリーやカウンターウエイトなど。


     → 主鏡セルも影響ありそうだが、鏡と一緒に冷やしているので一応いいということか。
 
 
 
 
※ まとめるのも飽きてきた。
  すごく適当だが、とりあえず、こんなイメージかなあ?
  なんだかファンをたくさんつけたくなってきた。
  古い鏡筒なので、思う存分いじれるぞ。

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                                     (続く)