鹿児島の星空3

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ニュートン反射の筒内気流対策(その3)

ニュートン反射の筒内気流対策(私的なまとめ) その3


6 今回の対策の考え方(現時点)


 1から5をもとにして、今回の改造内容を考えた。
 (なんとなく結果は見えてきた感じはあるが、一応まとめておこう。)


「A対策」


  → 側面(吸気)ファン:地面側


   → 側面(排気口)ファンなし:夜空側


  ・下から上へ吹き上げ、主鏡前のモヤモヤを吹き飛ばす。


・吸気ファンはわずかに主鏡側に傾け、主鏡表面に吹き付ける。


C対策(主鏡冷却)にもなるのでは?と考えた。


  ・反対側は排気口だけでもいいようだ。

  ・だが、場合によっては、ここに排気ファンもつけてみるか。


  ・あるいは、反対側も吸気にして、ダブルで吹き付ける手もある。


  ・このあたりは、トライ&エラーだ。
 


「B対策」


   → 太い鏡筒
     ・手持ちの反射の鏡筒外径は320mm 主鏡口径250mmなので、
      5センチ以上太い、OK。


   → 側面(排気)ファン
     ・よくわからない面があるが、試しに鏡筒内壁付近のかい
      空気、冷たい空気を排出するため、上部、下部にそれぞれ
      排気ファンを付けてみることにする。



「C対策」


→ 後部ファン


→ シンミラ―


   ・主鏡セル後方は円形の穴があいているので、ここから鏡の裏面に
    吹き付ける。


   ・手持ちの細井光学製の主鏡は、元々ドブ用なのでシンミラ―のは
    ず。(そのうち測ってみよう。) 


※ 以上を絵にすると以下のとおり。
 
イメージ 1


7 必要なファンと温度計など


 「ケースファン」


   ・WEBに丁度25センチ(10インチ)の場合の冷却時間グラフがあった。
                http://www.fpi-protostar.com/bgreer/fanselect.htm
 
   ・これを見ると1サイドのファンで19CFMの風量の場合、温度が
    同じになるまで55分とあったので、この風量(以上)をもとに
    ファンを選ぶことにした。(CFM = Cubic Feet per Minute


   ・が、さっぱり見当がつかないので、WEBで見た鏡筒についていた
    「ENERMAX社」と、大昔の記事でよい結果が得られたと記述の
    あったSANYO社」の8センチを各2個買うことにした。
    (注文した「山洋」が、このSANYOかはわからないけど。)


・結局いろいろ試せと書いてあったし、そう高いものでないので、
 ダメなら換えればいいやと気軽に選んだ。 


・あと、冷却時間をさらに短くしたい時は、A対策のファンを
 両方から吸気させればいいとも考えた。



   ・LEDデジタル表示の組み立てキットが売っていたので、これを
    買おう思っていたら、AMAZONで完成品を見つけたので、
    これにする。


    ・残念ながら液晶表示で暗闇では見えないが、組み立てる面倒
    自分のスキルを考えると仕方がない。


 「ファンコントローラー」


   ・パルス幅を調整してコントロールするとかいろいろあり、回路キットもあったが、面倒くさく、自信もないので、単純に電圧の上げ下げで回転数をコントロールする既成品があったのでこれにした。


 「ホールソー」


   ・WEBでは12センチのファンを付けている例もあったが、実際、自分の鏡筒にスケールをあててみると、どう考えても8センチが限度と感じたので、根拠なく8センチとした。


   ・近所のホームセンターで探したが、8センチのホールソーはなかっ
    たので、WEBで安物のセットを買うことにした。最大が76mmのセットだが、本当に使えるのかわからない。今後、ほとんど使うことはないのでこれでいいだろう。

                          (まとめ終わり)


 ※ さあ、全部、ネットで注文した。続々と届いている。
   年末年始に冬休みの工作だ。