懸案のロスマンディZ赤道儀のメンテを連休中に完了すべく、出かけた。
予想に反して天気が今一つ。調整に専念できた。
前回の調整は3月だったのか、そこそこ仕事が忙しかったんだ。
以前のように午前様はなくなったが、何かと気ぜわしくゆっくりできなかった。
もう一回モーターを外して、ウォームギアの回転を確かめたが、悪くない。スムーズだ。
せっかくなので上の写真のグリースをさらに塗った。(注意書きは無視だ!)
初めて気がついたが、モーターの取りつけネジの自由度が高く、
グイグイ締めつければいいってもんじゃないようだ。
慎重にウォームギアとモーターの出力軸を平行になるよう取り付けた。
いつもどおりガイドスピード2倍でテスト。
うーん、悪くはない気がするが、ぎくしゃく感がすごい。
いい時と悪い時の差が大きい。
過修正の気がしたので、ガイドスピード0.5倍で試してみる。
→ これが正解だった。
→ しかし、キャリブレーションの時間が長い。(ステップが43と30)
これで、1時間くらい東天、南中付近、西天といろいろ試したみた。
(ガイドチェック中に空を見上げていたら、水がめ群らしい明るい流星を2つ見た。
数は少ないが派手な流れ星だ。水がめ群を見るなんて何十年振りか。)
テストは、1秒露出、400回でカウントした。
いずれも振れ幅が±2秒以上になった回数が20回~25回。
案外オンライン(2秒ちょうど)が多い。最悪で3秒、1回だけ4秒まで行った。
Webを検索すると、皆さんすごい精度を出されている。見なきゃよかった。
ところで、ガイド精度は足りているのか少し考えた。
(以下は、自分用の備忘録で、正しいかどうかわからないので注意してください。)
種類 反射 屈折
口径(F) 25cm(F5) 15.5cm(F5.2)
焦点距離 1250mm 800mm
FOVpp 0.79" 1.23"
AiryDisk 7.17μm 7.4μm
なんだよ、エアリーディスクがカメラの1ピクセルより1.5倍大きいのか。
そもそもシ-イングが1秒なんて、二重星を見ていても、なかなかないぞ。
でも、シ-イングがいい日は明らかにシャープに撮れるぞ。
これはどう考えるのだろう。
フィルムのころは、ガイド精度は焦点距離1000mmで±4秒と言っていたよな。
確かフィルム粒子が20μmで計算していたような気がする。
と言うことは、ほぼ1000mmのFOVppの0.98"ということか?
でもプラスマイナスだよな。フィルムだと滲みの影響、デジタルだと
カラーフィルターの影響というが、理屈がよくわからないので、
結果的に「±FOVpp」としておこう。
FOVppは、は25cm反射で 0.79"、15.5cm屈折で1.23"だが、
エアリーディスクが1.5倍大きいので、それぞれ1.19"と1.85"。
これに±をつけると、それぞれ±1.19"と±1.85"。
本当か?という気もするが、
NJPのガイド精度(95%の確率での振れ幅)が±1"、
ロスマンディZが±2"なので、
→ NJPは、25cm反射、1250mmが余裕でOK、
→ ロスマンディZは、15.5cm屈折、800mmがおまけでOKということになる。
案外ぎりぎりなんだなあ。
シ-イングが悪い日は15.5cm屈折でもぽっちゃりと写るので、
シ-イングが2秒以上という日があるということか。
経験上、シ-イングが悪い日は25cm反射で撮っても無駄と思っていたが、
これは数字上は正しいことになる。
以上、どこか大間違いがあるかもしれないが、今回はここまで。
いずれにしても来月20歳を迎えるロスマンディZのメンテナンスは完了。
100日かかった。
さあ、撮影に力を入れるぞ。もうすぐ梅雨だけどね。