鹿児島の星空3

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ロスマンディZ赤道儀のメンテ(5)

引き続き赤緯のウォーム周辺、MDのメンテナンス。

だんだん忙しくなって、やっと作業してもUPする暇がなくなってきて、
今日になった。

1 赤経と同様にウォームギアとホイルをきれいにした後、MD部分を開けた。
 RAほど酷くないが、モーターの伝達ギアは相変わらずのドロドロ状態。 
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2 クリーニング済の状態。この後、グリスアップ。元通りに組み上げる。
 赤経のウォームギアは硬めに調整したので、こちらはゆるゆるに押し当ててみた。 
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3 念のためMDのパネルを開けてみたが、きれいなものだった。
 回路は1992年改訂の表示があり、年代物だ。
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4 水平微動部分もクリーニング後、シリコンスプレーを軽く吹いておいた。特に問題なし。
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5 極望のキャップの内側のフェルトがへたっていたので、あり合わせを適当に貼る。
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6 全く関係ない話だが、国際光器の「SUPER NAVIGATOR」が生産中止らしい。
 自動導入が標準の時代だから製造中止もやむを得ないでしょう。

  NAVIGATORは私も愛用しているが、と言いかけて、よく見ると、
 その前の前くらいのモデル 「SKY ARROW」だった。
 自分がどれだけ時代に取り残されているのか、よくわかった。四半世紀遅れだ。
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7 どうせすぐ汚れるが、軽く全体的にクリーニング。案外きれいになった。
 あとは晴れた満月の夜にテストだ。
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8 と思っていたが、我慢できずに曇りだったが、わずかに星が見えそうだった
 ので、出かけてテストすることにした。
 と言っても、明日、日曜は午前中から日程が入っているので、ちょっとだけだ。
 下はテスト風景。
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9 テスト結果 → ビミョー → RAは再調整が必要

 ラッキーなことに予想以上に天気が回復、極軸をざっと合わせた上で、
 早速オートガイドしてみた。
 ・まず一番の問題のピョコタン現象(ガイド星が突然大きくジャンプする現象)は
  なくなった。
 ・ところが、以前よりピリオディクモーションが大きくなった感じで、RAの修正量が
  明らかに大きい。
 ・オートガイドしているのに平均エラーが2秒くらいにしかならない。
  (NJPだと平均0.5秒前後、この赤道儀でも以前は1秒、悪くても
   1.5秒くらいだった。)
 ・最大振れ幅は、プラスマイナスとも4秒くらい。がっかりだ。
 ・ためしに、オートガイドせずPHD2のガイドグラフで追ってみると、
  割ときれいなカーブを描くが、ピリオディクモーションはなんと±12秒。
 ・買った時に測定した時は、±7~8秒だったと記憶しているので、
  もともとあまりよくないと思うが、それでも2ケタは酷い。
 ・一方、DECは完璧。オートガイドさせると、滑らかで、かつ小さい振れ幅。
  全く暴れず。

 ということで、無理して出かけたが、うまくいかなかった。
 が、今日は時間切れ。午前3時で終了。帰ろう。

 今度、赤経のウォームギアの押し付け具合をゆるゆるにして、再調整だ。