鹿児島の星空3

                  天体写真の記録用ブログ

QUATTRO 150Pの試写(網状星雲 NGC6992-5)

梅雨明け前に一応晴れそうな夜(休日前)があったので、いい機会だと思いQUATTRO 150Pの試写に行ってきました。

水蒸気が多く光害を反射して、特に低空はいつもより明るい空でしたが、予想より天気は良く、1時間ほどの雲の来襲以外は朝まで晴れました。

 

空が明るかったのでL-Ultimateフィルターを付けて高く上る網状を中心に狙いました。

網状星雲(東側)

<データ>

2023.07.17 2時44分~
SONYα7S天体改造(L-Ultimateフィルター) APSで撮影
Exposure=30S×90枚(45分)

Darkあり

QUATTRO 150P 直焦(レデューサー F3.45)
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市


<メモ>

・結論から言うと、これは使えると思いました。

APSまではOKとの触れ込みでしたので、今回はAPSサイズで撮りましたが、その通りだと思いました。

・L-Ultimateフィルターを入れるとよくわからなくなりますが、四隅まで星像は十二分に満足できます。周辺減光も感じません。

・Fが明るいので光軸修正が大丈夫か心配していましたが、私レベルでは十分シャープです。

・こんなことなら35mmフルでも撮ればよかったのですが、この日は昼間が忙しく疲れていて撮影中は朦朧として観測室の床に寝転がったりしていました。

ただし、1点問題があります。L-Ultimateフィルターを入れた画像ではあまり目立ちませんが、光路上にある突起物が原因と思われる変なスパイク?ハロ?が明るい星に出ました。

・星像を確認しようとバンビ付近を撮ったjpeg1枚撮りを見ると明らかです。(下の画像)

Bambi付近

こちらは、HEUIBⅡフィルター使用です。

ノーフィルターで撮った時は、出ませんでしたので、おそらくレデューサーの先につけたフィルターが光路上に飛び出したのでしょう。

フィルター枠がざっと4mm弱なので結構ぎりぎりの設計なのでしょう。

次回までに対策を立てて、今度は35mmサイズで試写してみます。

それにしてもL-Ultimateフィルターは、網状にはすごい効き目ですね。