鹿児島の星空3

                  天体写真の記録用ブログ

ADC導入

・惑星撮影シーズンも過ぎつつあるが、ADC 可変式ウエッジプリズムを導入した。

・テレビューの扱っている製品とZWOと比較したが、値段がここまで違うと
 やっぱり安い方かな。ネット見ると、ZWOは、傷とか、接着剤はみ出しとか、
 作りが雑とかいろいろあったが、性能そのものに問題なさそうだったのでOK。

・今回も Electric Sheep社から購入。
・在庫がなく少し待ったが、円高のせいか、注文時より代引額がわずかに安くなり
 得した気分。律儀な会社だ。
・届いたものをいろいろチェックしたが、私の眼には全く問題なし。

・8月前半は、薄雲が多い日がほとんどで、なかなかテストできなかった。
・ようやく16日にちゃんとした晴れが来たが、シーイングがお話にならない。
・でも、待ち切れずに平日だが、テスト撮影。
・ Electric Sheep社のごく簡単な(でも、わかりやすい)取説にそって撮影。
・それが下の画像。

イメージ 1

・「ほんまかいな」というほど効果あり。(画像処理も全く同じにして比較。)
・早く買えばよかったというのが正直なところ。
・2枚の撮影時刻差は5,6分なので、高度もそう変わらないはず。(約30度)
・この間で、シーイングが大きく変わった感じもしなかった。

・接続は、以下の2通りを試してみた。上のテスト画像は、その2の組み合わせ。

その1(ADC+PM5倍+ASI224MC)
 PM5後端からCMOSまでの距離:約12.5mm→約5.4倍
イメージ 2


その2(PM5倍+ADC+ASI224MC)
 PM5後端からCMOSまでの距離:約70mm→約7倍
イメージ 3

<メモ>

・その1は、ADCとカメラの距離が長く、プリズムの調整量が少なくデリケート。
 その上、プリズムを動かすと土星がPCモニタ画面から大きく逃げていき、
 調整がしにくい、しにくい。

・その2は、カメラの直前にADCがあるので、プリズムの調整量がまずまず
 穏やかで、かつモニターからの逃げる量も少なく、許容範囲だ。
・ただ、何か変だなあと思って、よく見ると、土星がでかくなっている。
・TVJのHPにグラフが載っているのを思い出して、確認してみると、
 PM5倍(だけ)は、後端からの距離によって拡大率が大きく変わるんだ。
・70mmもあると7倍だ。望遠鏡がF7だから、合成Fが49。ちょっと大きすぎ。
・画像も大きすぎて、処理してみると、ちょっとザラつき気味かな。

・さて、どうしたものか。
・まあ、その1でのON-OFF比較もしてみよう。(今日は処理する時間がない。)
・その上で決めましょう。

・心配していたプリズム角度調整は、目視でも十分可能な気がしたが、取説に
 FireCaptureに調整のアシスト機能があるとあったので、これも試してみよう。