鹿児島の星空3

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満月だが、よいシーイング

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満月
 
2015.8.1 4時6分~ 1/500
FUJIFILM X-E1(ISO200)
25CmF5反射 直焦(コマコレクター)
NJP
自宅

うだる暑さでシーイングがよくなることを期待して、出勤前に観測所の2つの窓を全開し、換気扇を一日中回して望遠鏡をなじましておいた。
幸い割と早く帰宅できたので、夕食後、ルーフを早々に開けて準備。

夜になっても暑いが、鹿児島としては素晴らしいシーイング。
といっても5段階の4番目かな。
今日は満月なので眼視だ。

まず土星を見る。(25センチ反射)
汗びっしょりでタオルで汗を拭きながら、じっくり見た。
これは久しぶりによく見える。
アイピースは本当に古いのしかないが、夢中でいろいろ見比べてみた。

一番は、TVのPL8ミリ+インテス2.4倍バーロー(375倍)
  大きく見えて、それでいて、環だけでなく、本体の縞模様もはっきり。
  素晴らしい。こんなによく見えるのは何年振りだろう。
  おおざっぱに言うと、最近よく見るWebCamで撮った作品のように見える。
  20年くらい前にMT160+HiOr4ミリ(320倍)で見て以来だと思う。

二番目は。ペンタのXL5.2ミリ(240倍)
  大きさはほどほどだが、色が濃く、光量があり、本体が立体的というか、球に見える。惑星は詳しくないので、これしか言えない。「すごいぞ。」

いろいろ比べたが、ビリは、TVのPL15ミリ+TV5倍バーロー(417倍)
  期待はずれ。インテス組に大きく劣る。

これだけ見えると、写真も撮りたくなる。
古いオートガイダーの調子が悪く、だましだまし使っているので、
この際、惑星も撮れるCMOSセンサーWebCamを買おうかな。


次にアンタレスの伴星を見た。
これはシーイングの悪い時に見ても時間の無駄なので、今日はチャンスだ。

25センチ反射+ペンタXL7(178倍)であっさり、くっきり。
こんなに離れているのか。
この反射のスパイダーは東西南北方向に張ってあるので、ちょうど西側のスパイダーの光状のところに伴星がある。
緑っぽいが、アンタレスの色に負けているだけかも。
風がちょっと吹いて涼しくなったら、とたんにシーングが暴れる。

同架している8センチフローライトでもチャレンジ。
TVのPL8ミリ+インテス2.4倍バーロー(180倍)
二つ目のジフラクションのすぐ内側にある気がするが、
ミザール特有の太いジフラクションが邪魔で見にくい。
シーングが揺らいだ時にジフラクションが薄れて、伴星が見えてくる。
常に見えるわけではないので、見えたと言い切れない気がする。

いろいろ、よく見えたので、興奮して長文になってしまった。

ところで、よく考えると、写真は朝方撮ったので、日付けが変わっており、もう満月ではない。