鹿児島の星空3

                  天体写真の記録用ブログ

オートガイダー更新記

イメージ 1

ガイドテスト画像(M2)
 15.5センチ屈折+レデュサー F5.2 (800mm)
 FUJIFILM X-E1 ISO400 露出4分
 ASI224MC+PHD2でオートガイド

 ・中央と四隅のそれぞれ500ピクセル四方のピクセル等倍画像。
 ・JPEG画像を明るさのみ調整。(中央のみ暗くした。)
 ・自宅での撮影の上に、モヤがあったため感度上げられず。
 ・中央は星が四角になっているかな。
 ・四隅はやはり収差を感じるなあ。
 ・でも、銀塩時代の35mm対応レデュサーとしてはまずまずか。
 ・ガイド精度としては合格ということで。


<以下、記録メモ>

1 オートガイダー購入
・15年以上、使ってきたST4が不調になったので、オートガイダーを更新。
スタンドアローン型も検討したが、安いものは感度が心配そうなので止めた。
・迷った挙句、電子機器は新しいほうがいいと思い、ASI224MC(ZWO)にした。
・カラーだが、感度が高く、ST4互換なので接続も簡単そうだ。
・ちなみに、惑星も撮れるようだ。(多分そこまで手が回らないと思うが。)
・名古屋のエレクトリックシープ社から購入。あっという間に届く。

2 ソフト
・昔あった犬が望遠鏡を覗いているアイコンのソフトがよさそうと思い、探したが、
 もう更新されていないようだ。結局、はやりのPHD2にすることに。
・早速ダウンロード。もう日本語対応なんだ。
・エレクトリックシープ社のユーザーサポートページによると、(PHD2は、)
 「ASCOMドライバーなしでASIカメラを使うことができます」とあったので、
 これはいいと思って、試してみたが、ZWOカメラを認識しない。
 WebCamとしてなら認識するが、今度はマウントがOnCameraで接続できない。
 ASI224MCはまだ新しいので、対応していないのか?
・あきらめてASCOMドライバーありに方針変更。
 ASCOM Platform
 ASICAMERA ASCOM SETUP(ZWOのHP)
 ASICamera ST4 Telescope ASCOM Setup(ZWOのHP)
 の3本をダウンロードしたら、簡単にあっけなく接続。めでたし、めでたし。
・それにしても、このユーザーサポートページは親切だと思った。私のように
 コンピュータに疎く、興味もない者にもすいすいわかった。家電取説のようだ。

3 感度など
・肝心の感度は、ゲイン500(最高600)、1秒露出で試したが、手持ちのガイド鏡、
 8センチ600ミリのFL屈折、6センチ480ミリのED屈折のいずれでも複数の
 星が軽々と認識される。
・望遠鏡をどこに向けてもとは言い切れないが、それぞれランダムに5ヵ所ずつ
 向けてみたが、これなら困らないだろう。
・特に8センチはお釣りがくるくらい星が多い。6センチのほうは2個しか認識
 しないことがあったが、2秒露出にするとぐっと増える。
・感度は問題なし。ガイド鏡は固定でいいと思われる。

4 ガイド精度など
・連休の天気も中途半端だったので、手持ちの2台の赤道儀でテストした。

(NJP)
・最初、キャリブレーションで動きが少ないとの警告が出たので、
 モータードライブのコントローラーでスピードアップしたらいい感じに。
・グラフを見ていると、グラフの200回の修正のうち、プラスマイナス1秒の
 範囲に95%が入っていて、残り5%、10回くらいが1秒のラインを越えて
 プラスマイナス1.2~1.3秒に達する。
赤緯が暴れる感じだったので、Aggressionを50にしたらぐっと落ち着いた。
・調子に乗って、赤経もいじってみたが、あまり変化なし。難しいものだ。
・早速試写したものが、冒頭の写真。

(ロスマンディZ)
キャリブレーションは問題なし。(修正スピードは2×)
・グラフを見ていると、NJPの半分くらいの精度のようだ。
・プラスマイナス2秒の範囲に95%が入っていて、残り5%、10回くらいが
 3秒のラインあたりまで行く。
・この日は、雲が流れてきて、厳しい条件だったが、NJPの精度を見た後では
 少々がっかり。NJPと比べるとぎくしゃく感があるなあ。
・試写してみると、ピクセル等倍では星像がわずかに歪んでいる気もするが、写真は
 ちゃんと撮れている。

5 まとめ
・まず、ネットで見つけたHIROPON様の「PHD2日本語マニュアル」が素晴らしく
 本当に助かりました。お礼を申し上げます。グッと敷居が下がりました。
・それにしても、ガイドグラフを見ていると、赤道儀のテストというより、
 シーイングのガイドをしている感じだった。
・最近は、皆さんごく短い焦点距離のガイド鏡で撮影されているが、シーイングを
 考えてのことかも。
・ファインダーで試したが、わずかにピントが合わず、めんどくさくなってやめた。
・あとは、アイピースレデューサーの手があるが、何かのついでに買ってみるか。

・さあ、これで準備完了。秋の撮影シーズンが楽しみ。撮影リストを作らないと。
・あとは好天と仕事の閑散期が一致しますように。