年末年始撮影分第4弾です。
元旦の明け方わずかに時間が余ったので、NB1フィルターを外して光害カットフィルターに変えて、超低空のケンタウルス座Aを撮影しました。
鏡筒は、ほぼ水平に見えました。
当然ですが、大気の揺らぎでボケボケです。
銀河系外銀河(小宇宙)を撮るには焦点距離が全く足りないのと、低空でさすがにかぶって周辺減光も発生しましたので、相当トリミングしました。
眼視でも見せてもらいましたが、暗黒帯がよくわかりまずまずでした。
全天を見回すと、黄道光がかみのけ座辺りまで立ち上がっているように見えました。
この後、お正月恒例となっているさらに低い南十字座γ星を双眼鏡でくっきり確認して、満足して終了としました。
<データ>
2021.1.1 5時46分~
SONY α7S天体改造(LPR-Nフィルター)
Exposure=30秒×30枚(15分)
ダークあり
15.5CmF7屈折 直焦(レデューサーF5.2)
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)
牧園共同天体観測所(霧島市)
<撮影メモ>
・このカットを撮り始めてすぐ5:50頃、「地球照の出」が見えました。アンタレスの左下くらい。月齢28くらいでしょうか。そのうち両端が出てきて角になりました。
・すぐ撮れる望遠デジカメがないのは残念でしたが、双眼鏡で4、5分眺め続けました。おとぎ話の背景の月のような絶景でした。
・光害カットフィルターでも十分撮れることがわかりました。焦点距離の長い望遠鏡で銀河も撮れそうです。しかし、低い天体はさらにシーイングの影響を受けるでしょう。難しいところです。