鹿児島の星空3

                  天体写真の記録用ブログ

NGC6543(りゅう座)

いわゆる「キャッツアイ」の外郭?の星雲を狙って撮りました。

本体は中央の星のようなところでつぶれまくっています。別撮りを合成しない限り、さすがに共存は無理でしょう。

3時間露出の画像をかなりいじり倒して強調しましたが、とにかく汚い出来上がりになりました。

今回、一応、写ることはわかりましたので、もう少しスッキリした画像になるように撮り直さないといけません。

Cat's eye

<データ>

2024.03.10 02時27分~
ZWO ASI294MC ProL-Ultimateフィルター
Gain=380
Exposure=4分×45枚(3時間)
Temperature=-10.0度

QUATTRO 300P 直焦(エクステンダーPH F5.6) fl:1680mm
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市


<メモ>

・このカットもアンプグローの亡霊との戦いに負け、かなりトリミングしました。

・スッキリした画像にするためにはまだまだ露出時間が足りない感じです。こうやって露出時間がだんだんエスカレートしていくのでしょう。

・この星雲はまずまず大きいので、次回はレデューサーを使って明るくして撮る手もあるかなと思います。そうすれば1/2.5くらいの露出で済むはずです。相反則不軌がないとは言え、やっぱり明るいFというのは大切です。

M97(おおぐま座)その2

南のふくろう(PK283+25.1)を撮るまでの待ち時間に撮りました。

本家は明るいですね。

時折、突風が吹きましたが、ルーフをかなり閉めて構わず撮りました。

画像処理してみると、ふくろうと言うより、ロズウェルの宇宙人みたいだなと思いました。

M97

<データ>

2024.03.09 20時59分~
ZWO ASI294MC ProL-Ultimateフィルター
Gain=380
Exposure=2分×60枚(2時間)
Temperature=-10.0度

QUATTRO 300P 直焦(エクステンダーPH F5.6) fl:1680mm
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市


<メモ>

・色がうまく調整できませんでした。

・以前撮った時のHEUIB-Ⅱフィルターの方がいい色になるような気がします。当たり前ですが、なんでもかんでもL-Ultimateフィルターがいいとは限らないようです。

・淡い外郭のその外にハロが見えているような気がします。次は露出を延ばして撮ってみたいと思います。

・明るいので、さらに大きく写してみたいですね。

・今回はどういうわけかダークが今ひとつうまく引けず、強調処理するとアンプグローが亡霊のように出てきて困りました。久しぶりにこの現象が出ました。(仕方がないのでトリミングしました。)

・前回 M97(おおぐま座) - 鹿児島の星空3

M65、M66、NGC3628(しし座)

エクステンダーPHを手に入れたので、いろいろ試写したうちの1枚です。

月明かり+強風で試写にピッタリの日でした。

わずか15分露出なのでガイド不良のコマもかまわずスタックして、ざっと画像処理しました。

エクステンダーPHがなかなかいい性能なので、しっかり時間をかけて撮影したくなりました。

Leo Triplett(試写版)

<データ>

2024.03.02 25時23分~

SONYα7S天体改造HEUIB-Ⅱフィルター
Exposure=30S×30枚(15分)

QUATTRO 300P 直焦(エクステンダーPH F5.6) fl:1680mm
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市


<メモ>

・月明かりで周辺減光やケラレのチェックになりました。

・おそらくカメラマウントのせいだと思われますが、35mm最周辺は流石にケラれます。(アップした画像はケラレを避けてトリミングしています。

・周辺減光も出ますが、星像は周辺まで見事です。暗夜に撮った時どの程度気になるか試してみないといけません。

・時代遅れのカメラですが、私のレベルだとまだ使えそうです。色々撮ってみたいと思いました。

PK283+25.1(うみへび座)

いわゆる「南のフクロウ」です。

それなりに南に低い(赤緯-34°)ので撮影時間帯が限られます。

このカットを撮影中は、運悪く南の空に低く薄い雲が流れてきて、全く写りは期待できない感じでした。(7枚ほどが雲の影響をまともに受けておりオミットしました。)

しかし、画像処理してみると、フィルターのおかげか思ったよりは写っていました。

ESO378-1

<データ>

2024.03.09 23時37分~
ZWO ASI294MC ProL-Ultimateフィルター
Gain=380
Exposure=4分×28枚(1時間52分)
Temperature=-10.0度

QUATTRO 300P 直焦(エクステンダーPH F5.6) fl:1680mm
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市


<メモ>

・惑星状星雲は視直径が小さいので、エクステンダーPHを今回から導入しました。

・1週間前の月夜に色々試写してみましたが、メーカーが言うとおりの高性能だと思いました。

・あまりに暗いものはF値優先になるかもしれませんが、常用しようと思います。

・この夜は鹿児島の3月としては大変寒く、お茶畑の防霜ファンが一晩中全開で回っていました。

・久しぶりに観測室の床の露が凍りました。

・お茶農家の軽トラが2時間おきに見回りに回っておられました。遅霜の警戒なのでしょう。

・画像処理はいじり倒してしまい、淡いこともあり艶のない感じになりました。

・星雲の外郭部分はもっとHαの赤がありそうな感じですが、まだまだ露出不足でしょうか。

・この夜は相方が来られなかったので、もう一つの赤道儀で望遠レンズで撮影しようと思っていたのですが、防霜ファンの音がすごくてやる気が起きず、下の休憩室でほとんど寝ていました。

・来る途中、車の中では「南のフクロウ」を撮りながら近くの森のフクロウの声でも聞けないかと思っていたのですが、防霜ファンの音でそれどころではありませんでした。

12P/ポン・ブルックス彗星(2024-03-09)

先週末撮ったものです。

低空で撮影も画像処理も大変でした。

薄明終了前で一枚一枚写りがどんどん変わっていくのがよくわかりました。

なんとかかんとか仕上げましたので、記録としてアップします。

12P/Pons-Brooks

<データ>

2024.03.09 19時32分~
FUJI X-T30ノーフィルター
Exposure=10秒×28枚 メトカ-フコンポジット
QUATTRO 300P 直焦(レデューサー F3.44)
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市


<メモ>

・観測所の北北東に立っている木に向けてどんどん低くなっていったので、焦って薄明終了前にどんどん撮りました。

・空の明るさと彗星の高度が急激に変化していきました。鏡筒が水平かと思うほど寝ていきました。

・この1週間それなりに忙しかったこともありますが、画像処理がうまくいかず時間がかかってしまいました。

・普段はこんなに低い高度(20度)はほとんど撮らないので正直私のスキルでは歯が立たないと思いました。

・彗星の尾にばかり気を撮られて処理をしていたら、核が激飛びしました。まあ、仕方がありません。

Jacoby1(うしかい座)

これはちょっと無謀なチャレンジでした。

以前、どこかのHPで見つけていた魅力的な対象ですが、淡くて歯が立ちませんでした。

リング状なのがかろうじてわかる程度に写りました。

改めて調べてみると、よく写っている画像は何十時間という露出時間でした。

今シーズン、まだしばらくは撮れそうなので、撮り増ししようと思います。

(それでも3年くらいかかりそうですが。)

PK085+52.1

<データ>

2024.1.17 25時38分~
ZWO ASI294MC ProL-Ultimateフィルター
Gain=380
Exposure=4分×62枚(4時間08分)
Temperature=-10.0度

QUATTRO 300P 直焦(レデューサー F3.44)
NJP赤道儀(EZEUS2)
6㎝ガイド鏡(レデューサー fl:240mm)

牧園共同観測所(霧島市


<メモ>

・画像処理のスキルがないのでどうしようもありませんでした。

・周辺が出鱈目になったので、相当トリミングしています。

・この夜は、2月にしては暖かい夜でした。

うしかい座の星雲星団を撮影したのは初めてかもしれません。

うしかい座は撮影可能時間が長いので、地道に撮り増しできればと思っています。

・ところで、読み方は「ジャコビー1」でいいのでしょうか。

H3ロケット2号機打ち上げ

発射時刻は何時だったっけ?とHPを見たらカウントダウン中、慌てて2階に上がり眺めました。

残念ながらコントラストが悪くて見栄えはしませんでした。写真も写ったという程度でした。

H3(2号機)

前回失敗だったので、エンジンや衛星も保険を掛けて、絶対1勝1敗に持ち込むという感じでしたので、何はともあれ成功してよかったです。